【加賀フルーツランドの思い】地元で育て、加工し、提供するまで【年間を通じて果物を】

加賀フルーツランド「もぎとる楽しさ、はじける美味しさ」

石川県加賀市で、四季を通じ様々な果物狩りを提供するフルーツランド。

収穫した果物を、ジュースやジャムなどに加工し、
売店で販売すると共に、園内のレストランでも
フルーツバイキング用に提供したりと、地産地消にも力を注ぐ

そのほか、BBQ施設やパークゴルフ場なども整備されており、
地域イベントに対しBBQ施設を提供するなど、地域に寄り添った運営を行う。

生産者代表・平石智信さん

加賀フルーツランドでは、私も含めて8名の生産従業員で
フルーツの栽培を行っています。

「いちご」「さくらんぼ」「ブルーベリー」「ぶどう」「りんご」など、
年間を通じて、切れ目なく色々な果物を楽しんでもらうため、
皆で熱意をもって生産に取り組んでいます

少人数で色々なフルーツを栽培するため、
一人一人には多くの栽培技術と知識が必要です。

そのためには、県の農業改良普及員さんに栽培や剪定方法を
指導していただいたり、県外の果樹栽培農家へ視察に行ったりと、
各自がそれぞれ自己研鑽に励んだりして栽培技術と知識の向上に努めています。

みんなで切磋琢磨しながら、「お客様に喜んでいただける美味しいフルーツ」を
心を込めてつくっています。

Q1 果物を生産するうえで、大切にしていることは?

お客様に喜んでもらえるような「新鮮」で「美味しい」果物を提供する事です。

果物狩りを行う当園では、お客様と直接触れ合う機会も沢山ある分、
美味しくないと、次は来てもらえない」という思いは強いと思います。

品質や味のクオリティをあげるため、施肥方法や潅水方法を工夫したり、
より良い栽培ができるよう他産地の方々から生産方法を学んだりしています。

例えば「さくらんぼ」。

もともとは山形・福島などで有名な果物ですが、
両県の農家さんから栽培・剪定方法を教えていただきました。


(さくらんぼの剪定講習)

Q2 イベントなどでも提供する、こだわりの「オリジナルドリンク」について教えてください。

加賀フルーツランドでは、生産した「ぶどう」「りんご」を
それぞれワインとジュースに加工して販売を行っています。

特に「ぶどう」に関してですが、同園の位置する「加賀市豊町」は
県内屈指のぶどう産地として、品質の良い「加賀ぶどう」で知られていますので、
この「ぶどう」で作られたワインやジュースはお客様に好評ですね。

また、期間限定として「いちご」のリキュールも加工し販売しています。
もちろん、この「いちご」のリキュールも同園で生産したものを使用しています。

Q3 味について、試行錯誤はありましたか?

結局は、美味しい果物を作り続けることができれば、
その後に作られるドリンクやジャムなどの加工品も美味しくなると思っています。

その基本は忘れず、まずは美味しい果物を生産していきたいですね。

例えば「いちご」についてですが、肥料の種類や与え方、
潅水の時間帯や量、気象条件によって、味や食感が異なってくるんですよ。

毎日、「今日は何の肥料がいい?」「どのくらいお水欲しい?」など
問いかけながら栽培しています。

毎日が新しい一日で日々勉強ですね。

Q4 ”加賀フルーツランド”の新しい挑戦とは?

北陸の冬は、曇天続きで降雪もありますので、
加賀市でも冬季期間中のハウス栽培は難しいとされています。

そんななか、加賀フルーツランドでは、新たな農作物として、
「青パパイヤ」や「バナナ」「アボカド」などの熱帯植物の栽培も始めました。

ハウス栽培のみでなく露地栽培を取り入れたりと、
栽培方法を工夫してのチャレンジを続けています。

結果、「青パパイヤ」は2年の試行錯誤を経て、
市場への出荷や飲食店への納品も行うまでに成果をあげています。

「北陸の加賀でもできるんだな」という事をもっと多くの人に知ってもらい、
食の多様化に貢献していきたいです。


Q5 地物の普及・浸透に向けてどんな活動をしていますか?

加賀市民の憩いの場でもある「片山津温泉総湯(公共の市民湯)」の
指定管理を受けて、その運営を任されています。

総湯の施設内で「りんご」や「いちご」を販売することもありますね。

また、同園の施設を利用して開催される”篝火夜市(かがりびよいち)”などでは、
自分たちもドリンクを販売したりと、地域活動を積極的に行っています。

Q6 これから地物で地域を盛り上げたい人に一言。

お客様に喜んでいただける良いものを作り、
加賀って良いところだよ」ということを一緒に伝えていきましょう。

加賀フルーツランド
住所:石川県加賀市豊町イ59番地1
TEL:0761-72-7151
URL:http://www.furulan.com/