【石川県加賀市】玄米食専門店「玄命庵」で古き良き食生活を見つめる時

玄命庵(げんめいあん)

特別栽培米の加賀市産コシヒカリ玄米と黒米、国産小豆を加え、
独自の製法で炊き上げた「玄生米(げんきまい)」や、
そのほか玄米を使った様々な商品を提供している玄米専門店。

2006年のときに玄米に出会い、食の大切さに気付くと共に、
もっと多くの人に玄米を知ってほしいという思いからスタートした同店は、
今年11年目を迎え、たくさんの人から愛されている。

【作り手】山口ご夫妻

夫・忠志さん

石川県加賀市出身。大学進学を機に大阪へ。
卒業後は加賀へUターンし、奥様と出会いご結婚。

40歳半ば、玄米との運命の出会いを果たし、
奥様をひきこむ形で玄命庵をオープン。

妻・冨美江さん

石川県加賀市出身。
高校卒業後、菓子製造や市場勤務などの経験を経て、
旦那様と一緒に玄命庵をオープン。

接客から調理までを行い、玄命庵を支えている。

Q1 玄命庵を始めたきっかけを教えてください。

2005年頃に、知り合いから玄米を勧めてもらったことですね。
そこで玄米と出会い、独学で勉強してお店を同年にオープンさせました。

その頃はまだ玄米の認知も低くく、誰も食べていませんでした。

将来性も分からなかったですし、店舗を借りる準備など不安もありましたが、
それでも夫婦そろって頑張ろうと決めました。


ー店内の様子。子供が安心して座れるキッズチェアも完備。

Q2 食事だけでなくお惣菜や雑貨販売も。どんな思いですか?

もともとはお惣菜販売のみだったのですが、
うちの手作りのお惣菜はほぼ無添加で作っています。

コンビニで売られているお弁当などは、冷凍食品や添加物も入っていて、
日常的に食べるのに抵抗がある方もいらっしゃると思います。

玄命庵ではお惣菜やお弁当だけ買う方も沢山訪れていますし、
そういう方を増やしたいという思いで、物販コーナーを作ることに決めました。

また、雑貨などは地元で創作活動をしている方に頼まれて置いています。
すこしでも加賀市を盛り上げていければ嬉しいですね。


ー広い物販コーナー

Q3 玄米専門店、ここに至るまでに苦労はありましたか?

北陸は米どころのイメージがあるからか、実際に米農家の方も多いですし、
オープン当初は「わざわざ外で米を食べるの?」「玄米ってなに?」という雰囲気でした。

ただ、私達が玄米専門店を始めた時の思いとして、
「昔ながらの食事をいただき、古き良き食生活を取り戻す」という気持ちが大きかったので、
そこは変わらずにやってきて、今日まで営業することが出来ています。

この10年間、爆発的に売れた訳でもないですが、売上は落ちていないので(笑)、
そういう意味では必要とされているお店で居続けられているんだと思います。

Q4 玄生米の特徴・思い・味わいどころを教えてください。

独自の製法で炊き上げた「玄生米(げんきまい)」は、
栄養価をさらに高め、味をまろやかにするためにハチミツや酵素を入れています。

通常の白米は、保温ジャーにいれておくと2日ほどで黄色くなると思いますが、
うちの玄生米は1週間は日持ちしますね。

特殊圧力釜を使用して、1回炊くのに1時間半かけています。
もちもち感と玄米の味が活きる美味しさを是非味わってほしいです!


ー玄命庵を支える特殊圧力鍋

Q5 加賀の米を使うと決めたきっかけを教えてください。

今、玄命庵のお米は、加賀市の山川農産さんの特別栽培米を仕入れています。

最初は、別の地域で生産されたお米を使っていましたが、
現在の山川農産さんが直接お店を来店されたときに、
「うちのお米を使ってくれませんか?」とご提案いただいたのが始まりです。

やっぱり地元の人を応援したいという気持ちもあって、
2年ほど前からはすべて山川農産さんのものに切り替えました。

Q6 今後の展望・目標を教えください。

変わらない目標が二つあります。

一つは、うちの玄生米をもっと沢山の人に広めること。
二つ目は、玄命庵のお客様にもっと健康になってもらうこと。

玄命庵のお総菜やお弁当を一ヶ月取り入れてもらい、
同時に私たちからアドバイスをさせていただいたら、
きっと体の変化を感じていただけると思います!

目標を形にするべく、「玄米炊き方料理教室」や「食の健康講座」など、
心の体のトータルサポートができるイベントを開催していきたいですね。

玄命庵
住所:石川県加賀市片山津町ス丙6-5
TEL:0761-74-0345