石川県加賀市を一つにしてくれた、PLUSKAGAプロジェクトを振り返る

「人口減少とむきあう加賀を、プラスに考え、変えていく。」

そんな言葉から始まったPLUSKAGAプロジェクトは、
新しい地方の未来を表現する、次世代構想ワークショップです。

PLUSKAGAプロジェクトって何?

およそ68,000人が暮らす石川県加賀市は、県内で最も人口減少が進む自治体であり、
近い将来、行政機能の維持が難しくなるとみられる「消滅可能性都市」の一つです。

「PLUSKAGA プロジェクト」は、このような加賀市における人口減少に対して、
新しい地方の未来を学生たち地域と一体となって表現する、次世代構想ワークショップです。

コーディネーターについて

三島 由樹氏 ランドスケープ・デザイナー/株式会社フォルク代表取締役

1979年生まれ。東京都出身。

慶應義塾大学環境情報学部卒業。
ハーバード大学大学院デザインスクール・ランドスケープアーキテクチャー学科修了(MLA)

2015年に株式会社フォルクを設立し、植栽デザインからパブリックスペースのデザイン、地域デザインなど、様々な領域・スケールのプロジェクトに携わる。

誰が参加しているの?

参加者は大学生です。

「卒業後、起業をしたい人」
「PLUSKAGAを卒論・卒業制作に考えている人」
「純粋に加賀市が好きな人」

ゼミの活動としてではなく、純粋に参加したい学生たちが集まり、
毎回様々な大学から、忙しい合間を縫って参加してくれています。

そんな学生たちの想いに応えようと、
地域の皆さんもまた、現地案内等で協力体制を築いてくれています。

第三回が終わりました!

PLUSKAGAプロジェクトは、単発の企画ではなく継続型のワークショップです。

  • 第一回 2016年8月   マイナスへと向かう、プラスの未来を考える
  • 第二回 2016年11月 人口減少都市が切り開く「ひとづくり」の新しい未来
  • 第三回 2017年2月   プロジェクトデザイン

第三回目では、過去のワークショップに参加した学生のみが参加。

地域の皆さんから声がかかれば「即実行・即採用」というような、
実現可能性までを探ったレベルの高いプレゼン発表も行われました。

例えば・・・

①匠のかくれ里 

加賀市で素晴らしい伝統・文化を繋ぎ続ける北陸の匠たちに、会いに行くツアーを企画。
匠の素晴らしい技術・生き様をみせることで、人口だけでなく人財も増やす。

→既に60名もの匠を見つけ、今後100人まで増やす予定で積極的に活動している学生です。

また、プレゼン後には観光業を営む方からお声掛けがあり、
「是非協力してやっていきたい」との言葉も頂いており、実現が待たれています!

②KAGA PARTY

人口が減少していくと、知恵が減り課題が増える。その課題に全力で取り組む人がいる。そんな活動者達と課題に興味がない一般住民をパーティに呼び、語り、熱い人が熱い人を作る連鎖を生んでいく。

→地域活動を頑張っている人たちに強く届いたプレゼンでした。

証拠に、加賀市の地域づくり塾「かがやき塾」とのコラボを目指し、
実際に打ち合わせに参加してもらったりと実現に向けて進んでいます。

皆さん、今全国各地で「地域づくり塾」が開かれているのをご存知ですか? 実はこの石川県加賀市にも「地域づくり塾」が存在しています。 そ...

地域の人もひとつになった!

三回目には、地域の人たちも、学生たちを「おかえり~」と言って迎えるようになりました!

最終日に毎回行われるプレゼンでは、多くの地域の人が足を運び、
学生たちを通じて地域が繋がり、広がっていく様子を肌で感じます。

地域の人たちのブログにも登場するほど、PLUSKAGAは影響力大でした。

http://ameblo.jp/tamagoen/entry-12251594412.html

http://blog.livedoor.jp/katayamazu/archives/52069404.html

これからも継続していきます!

PLUSKAGAプロジェクトは、まだまだ始まったばかりです。

次回日程は未定ですが、移住したばかりの人、
地域づくりに興味はあるけどキッカケがつかめない人、
是非PLUSKAGAを見に来てください!

それだけで色々なつながりが生まれるはずです。

「人口減少とむきあう加賀を、プラスに考え、変えていく。」