違う町に引っ越して、じわじわ悩むのが「行きつけの美容室探し」です。
移住された方、そんな経験はありませんか？

今日は、ご自身もUターン組の女性オーナーが手掛ける、
石川県加賀市の素敵なヘアサロンに取材しました！

Hair room・KOCKA（コシュカ）

2014年2月にオープン。
白を基調とした外観とお洒落なロゴが可愛い小さな美容室。

女性オーナーが1人で全施術を担当するためプライベート性が高く、
お子様連れでの施術も歓迎しているなど、ママに優しいところも魅力。

石川県加賀市ではまだ珍しいへアドネーション導入店でもある。

へアドネーション…
頭皮・頭髪に関わる何らかの病気が原因で髪の毛を失い、ウィッグを必要としている子ども達に、医療用ウィッグの原料となる毛髪を間接的に提供すること。
引用サイト：Japan Hair Donation & Charity

山出 郁愛さん

石川県加賀市出身。
高校卒業後、金沢にある美容専門学校へ進学。

その後、大阪の美容室に9年勤め、結婚を機に加賀市にUターン。
一年の準備期間を経て、昔からの夢であった自分のお店をオープンさせる。

Q１ KOCKAのこだわりを教えてください。

一人一客制で、カウンセリングからスタイリングまで全て私がやることです。

もともとは専門学校を卒業したあと、大型店舗に就職したのですが、
その際に、一人のお客様に対して何人ものスタッフが入れ替わる接客よりも、
じっくりお客様と向き合いながら施術がしたいと、個人経営の所に転職した経緯があります。

その経験からも、独立するときには一人一客制にしようと決めていました。

Q２ 加賀に戻って独立することに迷いはなかったですか？

高校を卒業して専門学校に進学したときから、
将来は加賀市に戻って自分のお店をオープンさせることが夢でした。

小さい時から、両親が自然の中で遊ばせてくれる機会も多かったので、
自分も将来はそういう環境で子供を育てたいと思っていましたし、
「最終地点は加賀市。」というのがブレたことはないですね。

Q３ オープンから3年目。集客は順調ですか？

10年ぶりに加賀市にUターンしてきて、まず驚いたのが美容室の多さです。
だからなのか、オープンしたばかりの頃は
なかなかお客さんに知ってもらうことができず、集客が課題でした。

そこで地方誌のFAVOに広告を出したんですが、これがすごい効果でした。
3ヵ月契約だったのですが、お客さんが来すぎた為に2ヵ月で広告をストップさせた程です。

今は徐々に落ち着いてきて、口コミや知り合いの紹介のお客さんが多いです。
インスタやfacebookも見てくれてるみたいで、、嬉しいです。

Q４ KOCKAにはどんなお客様が多いですか？

不思議とIターンやUターンなどで、加賀に引っ越してきたお客さんも多いんです。

「結婚」や「妊娠」のタイミングで移住する方も多いと思いますが、
私自身も結婚して子供も一人いるので、そういった方達と同じ境遇という意味で、
自然と通ってくださっているのかもしれません。

加賀市に嫁いできた奥様が子供連れで来てくれることもありますし、
移住後は知らない場所で不安だと思いますが、そんな方達にとっても、
KOCKAが羽を伸ばせる場になれれば、と思っています。

‐お子さん連れの時は、右側の空間をキッズスペースにすることも

Q５ 今後の目標や理想像はありますか？

加賀市に戻って美容室を開くことを決めたのも、
「どうせ綺麗にするなら身近な大切な人達を」という気持ちからです。

お客さんの多くは地元の方なので、逆に自分もその人達が作った野菜を買ったりして、
ただの「美容師」「お客さん」という関係ではなく、同じ地域で暮らしているというのは
より強く感じられるのは、地元で美容室を開いて良かったところですね。

お客さんが連れてきてくれる子供たちも、今はまだ小さい子が多いですが、
将来的にはその子達から成人式の着付けを任されるのが目標です！
そうやってお客さんたちと一緒にKOCKAも年を取っていきたいんです。

Q６ 最後に、加賀を知らない人に加賀を伝えるとしたら？

加賀の人は、自分達で地域を盛り上げようと、
自分達ができる事を頑張ってやっている人が多いと思います。

周りに頼りきるのではなく、「自分達でもっともっと！」という方も多いので、
これから年をとっても楽しめそうです（笑）。

自営業の方も多いので、何か買うにしても「〇〇さんのところで」と良く浮かびますし、、
そういう事をきっかけとして、繋がりも生まれやすい場所だと思います！