【石川県】早期退職して九谷焼を学び、作品を個人販売するセカンドライフのススメ。

セカンドライフというと、皆さんはどんな事をイメージしますか?

「第二の人生、新しい趣味を見つけたい。」
「定年後は、移住して自給自足の生活がしたい。」

移住フェアでも、こんな相談をよく頂きます。

でも実際のところ、どのようにして新たな一歩を踏み出すのでしょうか?

石川県加賀市で実際にセカンドライフを謳歌されている方に、
リアルな声を取材させていただきました。

米谷彰能さん

55歳の時に37年間勤めていた会社を退職し、九谷焼を習い始める。

3年ほど地域の九谷焼教室で学んだ後、表現の幅を広げるため、
石川県内の”九谷焼技術研修所(能美市)”に入学。

現在、加賀市の空き家を工房として改造し、お祭りやイベント等で
作品出展するなど
趣味で留まらないセカンドライフを送る。

作品と活動の紹介

九谷焼を学び始めて約6年目。

普段使いのカップから、猫をモチーフとした緻密な作品、
会社員時代に入っていたSFサークルでの思い出をもとに、
当時の雰囲気を投影した作品も展開中。

Q1 現在のライフスタイルを教えてください。

学校は週1回なので、それ以外は気分にあわせて工房で作業しています。

ただ、今年は販売にも力を入れていきたいと思っており、
作品の注文が入った場合には週5で工房に行ったりと忙しいときもありますね。

もうすぐ東京のイベントスペースに出展する予定もあり、
自分の商品をどんどん広めていければと思っています。

【加賀温泉郷monoショップイベント】米谷さんの作品も出展されます!
開催期間 : 2017年2月17日(金)~2017年3月9日(木)
開催場所 : 新宿マルイアネックス 1階 イベントスペース
イベントページ

Q2 今の工房はどのようにして見つけましたか?

道を歩いていたら、たまたまこの物件が売りに出ていたので、
退職金を使って購入することを決めました。

実は、もともと九谷焼作家の方が使っていた物件で、そんな背景も気にっています。

Q3 物件の改修作業は行いましたか?

購入時、中はゴミやモノで溢れていたので、片付けは相当大変でしたね。

物件自体も直しが必要だったため、近所の工事屋に依頼しつつ、
自分でも出来るところはやって、徐々に使える状態にしていきました。

最終的に使えるようになるまで3ヵ月ほど掛かりました。

Q4 焼窯や轆轤(ろくろ)の準備は大変でしたか?

今、自分の工房にあるのが「轆轤(ろくろ)」「本窯」「上絵窯」「道具」ですね。

今は家庭用の窯も販売しているので、掛かる費用はピンキリだと思いますが、
大体50万~150万あれば一通り揃えられるのではないでしょうか。

種類も沢山ありますので、ネットで調べたり、友人に相談しながら決めました。

Q5 石川県加賀市でセカンドライフを送る魅力と課題は?

自分のように「モノづくり」をセカンドライフを選んだ場合、
次のステップとして「売る」という行為が出てくるケースもあると思います。
そうしないと、どんどん自分の作ったモノで溢れてしまいますから。

ただ、売るためには人が必要なので、人口が減っている加賀市などでは、
マーケティングが課題になると思います。

地域としては山・海・川・温泉に囲まれた歴史色づくまちなので、
セカンドライフを考えた時に、何でも出来るのは魅力ではないでしょうか。

Q6 石川県加賀市に移住してセカンドライフを送ろうとしている人に一言。

自然豊かで自分のやりたい事を探し求めれば何か見つかる場所だと思います。
頑張ってください!