加賀でも紅葉が美しく色づく季節となりました。
11月 爽やかな秋晴れの日、石川県加賀市山代温泉 薬王院温泉寺を参拝してきました。
”五十音図”と”菖蒲湯まつり”のルーツ「薬王院温泉寺」
約1300年前に開湯した山代温泉の守護寺として広く知られる薬王院温泉寺。
平安時代に温泉寺の住職を務めた明覚上人(みょうがくしょうにん)は、「五十音図(アイウエオ)」の創始者と云われ、その供養塔が境内の山上に建てられています。
また、明覚上人をしたって参集した多くの修験者たちは、その年の厄にあたる若者の厄払いとして、菖蒲を用いて無病息災の祈願と邪気払いをしました。この行事は約一千年の伝統を経て「菖蒲湯まつり」として今もなお現代に受け継がれています。
場所
薬王院温泉寺は、山代温泉総湯のすぐ隣にあります。
駐車場 あけぼの広場(無料)からは、徒歩5分ほどの距離です。
あけぼの広場出口を右折します。
石畳をまっすぐ進みます。
古総湯があるロータリーに出たら右折します。
総湯を左手に見ながら進みます。
総湯を過ぎると、すぐに薬王院温泉寺の山門です。
薬王院温泉寺 境内
総湯の温泉の香りを感じつつ、山門・仁王門をくぐって境内へ向かいます。
山門。
仁王門。
仁王門の裏手には十二支の守本尊。干支ごとに八体の仏様が祀られています。
十二支の守本尊。
仁王門をくぐるとすぐに、地蔵堂と金毘羅堂がありました。どちらも鐘を鳴らしてお参り出来ます。
左:地蔵堂 右:金毘羅堂
参拝するため、本堂へ続く階段を目指します。
階段の手前に観音堂と手洗がありました。
観音堂。
蛙の口から水が出ている可愛らしい手洗。
階段を上がったらすぐに本堂がありました。山門からゆっくり歩いて5分ほどで到着することが出来ました。
薬王院温泉寺 本堂。
本堂では参拝する他に、おみくじ、絵馬、護摩木などの授与もお求めいただけます。
本堂の周辺では、鐘堂や滝も見ることが出来ました。
鐘堂。
岩の隙間から落ちる滝の音。風情があります。
奥に続く「あいうえおの小径」
本堂を過ぎてさらに奥へと進むと、四国八十八か所を模した「あいうえおの小径」という自然散策路へ向かうことが出来ます。
「あいうえおの小径」の階段にはところどころに文字が埋められています。
小径の中腹には、昭和32年に国の重要文化財に指定された明覚上人の供養塔があります。
開山堂。この中に明覚上人の供養塔があります。
薬王院温泉寺 御朱印
参拝後、本坊で御朱印を頂戴しました…!
本坊。御朱印はこちらの入口ではなく、玄関口より頂くことができました。
薬王院温泉寺の御朱印。
御朱印を頂いた際、薬王院温泉寺のリーフレットも一緒にいただくことが出来ました!
まとめ
かつて「アイウエオ」の創始者が住職を務めていた山代温泉 薬王院温泉寺。
紅葉がはじまり、境内はとてもいい雰囲気でした。
文化の歴史を感じながら参拝したあとは、隣の服部神社に足を延ばしたり、総湯で山代のお湯を楽しむコースもお勧めです。
お近くに来られた際は是非、足を運んでみて下さい!
薬王院温泉寺
住所 石川県加賀市山代温泉18-40甲
電話番号 0761-76-1155
拝観時間 8:30〜17:30
定休日 年中無休