<高校生募集中>社会が変わる!入試が変わる!『新!大学入試改革説明会』で聞いた、これからの時代に求められる教育とは!?

こんにちは。chinatsuです。

今年は冷夏かな~と思っていましたが、梅雨が明けて、思い出したかのように急に暑くなりましたね…。

今回は7月24日に交流プラザさくらで行われた『新!大学入試改革説明会』の内容をまとめ、レポートをお届けしたいと思います。

この日は約35名もの保護者・高校生・教育関係者の方々が参加していました。

ご存知とは思いますが、2020年度から、これまでのセンター試験に代わり大学入学共通テストが実施されますね。更に2024年度からは他の教科でも記述式問題の導入が検討されているとか。

入試が変われば当然学び方も変わります。この変化に対応する為にはどう学び、どんな能力を身につけていくべきなのかを、北陸大学教授で株式会社PrimaPinguinoの代表取締役でもある藤岡慎二氏が語ってくださいました。

藤岡慎二氏

慶応義塾大学政策・メディア研究科修了。2006年に教育コンサルティング会社である株式会社CGC(現PrimaPinguino)を設立。キャリア教育事業、推薦・AO入試事業を中心に事業を拡大。株式会社ベネッセコーポレーションなど大手教育関連企業と協働。

そもそもなぜ大学入試改革が行われるのか?

藤岡氏の語る大学入試が変わる理由。それは、子ども達が生きる未来が大きく変わるから。

AIの進化の加速に伴い、今まで人間が行ってきた仕事も自動化されてきています。子ども達が将来選ぶ職業の選択肢は、これまでのものと同じなわけありませんよね。

社会は変化していき、その変化の中を子ども達は生きていくのに、教育はそのままでいいのか?ということが日本のみならず世界で言われています。

その中で大学側が学生に求める能力も変わってきたんです。

センター試験の後継試験『大学入学共通テスト』

従来のマーク式のテストに加え国語と数学Ⅰでは記述式の問題が出題され、英語は、読む・聞くに加え、話す・書くを含めた4技能が評価されます。英語に関しては民間の資格・検定試験が活用されるみたいですね。

私はTOEICのS&W(スピーキング・ライティング)を受けたことがありますが、大人でも試験での話す・書くは緊張しました。

大学ごとの個別試験はどう変わるのか

大学入試改革はセンター試験が変わるだけではなく、各大学が実施する試験もやはり大きく変わります。

高校3年間で取り組んできたことその経験から得た自分の能力をアピールすることも必要となり、またグループディスカッションプレゼンテーションの実施により、多方面から評価されることになります。

大学で学ぶ為の素地があるのかが見られるんですね。

もはや入試の為ではなく、未来の為の学びへ

求められる学力の3要素として言われているのが、

  • 知識・技能
  • 思考力・判断力・表現力
  • 主体性・協働性・多様性

現在の高校での学習は、大学で学ぶこと社会人として必要なことに接続していないと言われています。

この3つの学力の要素は、高校での学びを大学に繋げる『高大接続』の為の共通言語としての役割を持ち、そうして高校と大学で一貫して身につけた能力が社会人として必要なものに繋がっていきます。

藤岡氏もおっしゃっていましたが、高校生がこのような能力を今後身につけていくなんて、末恐ろしいです。数年後に社会に出てきた時に、社会人の先輩として勝てる気がしない…。

参加者からの質問を読む藤岡氏。どの質問も長文です。

学力の3要素を持つにはどうしたらいいのか

これからの学びに必要なのは、主体的・対話的で深い学びであると藤岡氏は言います。

そしてそんな学びをすべくポイントとなる学習方法がPBL(プロジェクト学習)です。

プロジェクト学習とは

チームや個人が自ら一定のフィールドで問題やテーマを発見し、プロジェクト化し、問題について原因の追求・探求を行い、課題を設定、解決策を見出してプレゼンテーションなどアウトプットを表現する。場合によっては実行することもある。

学力の3要素を育むには最適な学習方法であるプロジェクト学習の一環として、マイプロジェクトというものがあります。聞いたことありますか?私は最近知りました。

高校生マイプロジェクトって!?

高校生マイプロジェクトは認定NPO法人カタリバが主催する高校生向けの探求型学習の場です。

まず、自分の関心をベースにプロジェクトをつくり、実践と振り返りを繰り返すことで学びを深めます。

そして発表の場としてマイプロジェクトアワードという全国大会もあるんですね。これは競争することが目的ではなくあくまでも交流が目的。そして、いかに大きなことを成し遂げたかどうかではなく、何を学んだかが判断基準となるそうです。

マイプロジェクトの説明をするあくるめ財団理事の飯貝さん

実は、マイプロジェクトが加賀市でも始まります!

8月下旬から11月にかけて加賀市でもマイプロジェクトが、一般社団法人あくるめ財団のサポートのもと行われます。2月下旬には北陸大会があり、ここで選ばれるとなんと、3月に東京で行われる全国大会に出場できるんです!(宿泊費・交通費が支給されます)

期間中は1週間に1回拠点に集まって活動します。また伴走者として、大人のまちづくり学校かがやき塾のメンバーが運営に入り、高校生活の中では普段関わることのない大人たちとの交流も持てます。

マイプロジェクトの詳細については公式HP(https://myprojects.jp/)でもご確認いただけます。見てみると、高校生のつくるプロジェクトは本当に様々で個性的なんです。

また、お申込みはページ下のフォームよりよろしくお願いします。締め切りは8月4日となっております。

変わる入試、そして変わる社会に対応する力を、このチャンスに身につけませんか?

また、講演の様子はこちらの動画でご覧いただけます。

高校生マイプロジェクト in KAGA

定員:10名(先着)

申込締切:8月4日(日)

連絡先:akurume.kaga@gmail.com / 070-5635-0061(飯貝)

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TEXT BY

chinatsu

能登出身。大学進学を機に上京。東京での会社員、大阪と徳島での2拠点居住やリモートワークを経て、「いつかは石川に戻る」という計画通り、2019年春に加賀市へ移住。地域おこし協力隊として活動中。総湯に通う毎日。最近は畑を借り野菜づくりもスタート。