【外から見た加賀市③】地元の人も知らない加賀最奥のオアシスに何がある。

住民わずか1世帯。加賀最奥の大土町(おおづちまち)

石川県加賀市の最奥地とよばれる東谷(ひがしたに)エリア。

その集落のなかでも、最も奥まった位置に存在する大土町は、
国際ワークキャンプ団体”NICE(ナイス)”の受け入れ等を積極的に行っている。

大土町の住民はわずか1世帯

日本国際ワークキャンプNICE…
国内・海外ボランティア活動を行う国際ボランティアNGO団体。国内・海外95か国でワークキャンプ等の各種事業を行う。
日本国際ワークキャンプNICE・引用サイト

大土を守る、二枚田昇さん

石川県加賀市の最奥の集落である大土町出身。

かつては山をおりていたが、大土町の保存を強く願い、
自身が63歳の時に再び山へ登ることを決意した。

大土町にある豊かな自然や昔ながらの暮らしを後世に伝えるべく、
国際ボランティア団体を積極的に活用し、外国人や若者を歓迎

彼の志や土地の持つ力に惹かれ、多くの外国人・県外の人たちが集まる大土町は、
知る人ぞ知る石川県加賀市の憩いの場として愛され続けている。

月に1回は大土町に通う県外の若者二人

白崎万智さん

福井県出身。大学進学を機に兵庫県に引っ越すも、就職を機に福井県にUターン。
現在は、病院の管理栄養士として勤務。

”食”を扱う身として、野菜やお米が実際に作られる過程を体験したいとの思いから、
国際ボランティア団体NICEを通じて2016年2月に大土町と出会う。

平松志乃さん

愛知県出身。
愛知県内の大学に進学し、観光とまちづくりを学び、現在大学4年生。

専攻する研究テーマに悩んでいた20歳のときに大土町との出会いを果たし、
そのことをキッカケにして”田舎×国際交流”というテーマを専攻することを決断。
現在も頻繁に大土町を訪れており、月に1回は通うほど。

Q1 大土町は、二人からみてどんな場所ですか?

白崎さん(以下:白):
面白い人が集まる場所だと思います。
大土で行われるワークキャンプでは、知らない人たちが集まって、
一緒に畑を耕したり、共同作業をしていきます。

そうすると、徐々にその人の考え方だったり、これまでの背景を聞く機会も生まれて、、
それが私とっても凄く刺激的で、自分の仕事の考え方や人への接し方も変わりました

平松さん(以下:平):
最初にきたときは、「こんな日本が残ってるんだ」と驚きました。
よくある田舎のレベルを超えて(笑)、まさに”限界集落”という言葉がふさわしい場所です。
何もないですが、だからこそ人が集まって、ここでしか出来ない交流が生まれるんだと思います。


‐国内外問わず、多くの人が大土に訪れている。

Q2 石川県加賀市のことは知っていましたか?

白:福井が地元なので、加賀市のことも知っていましたが、
どちらかというと、”金沢に行くときに通る通過点”というイメージでした。

大土を知ってから加賀市のことも知るようになり、
山もあるし海もあるしで、魅力が尽きないエリアだなと思います。

平:私も”石川=金沢”というイメージが強かったので、
大土を先に知って、そのあと加賀市を意識するようになりました。
今ではワークキャンプの最終日には必ず温泉に入ってから帰ります。


‐雨の大土を楽しむ二人。

Q3 ヨソモノが通ってしまう理由はなんだと思いますか?

:やっぱり色んな人との出会いがあって、お互い刺激しあえる場所だからでしょうか。
当時、福井にUターンした事で感じるしがらみや悩みがあったのですが、
大土で出会った人たちのお陰で「こんな事で悩んでる自分じゃだめだ」と気づかされました。

そういうことが重なって、大土が自分にとって大切な場所になっています。


‐みんなで囲炉裏を囲むと自然に本音が出るという

平:大土に何回通ったのか、もう数えるのも辞めました(笑)。それ位通っています。

初めてここに来た時、本当に圧倒されるような自然の力を感じて、
「ここをもっと広めたい!」と進路の悩みもリセットされるほど強い感情が生まれました。
それが自分にとって、大土に通う原風景なんだと思います。


‐笑いの絶えない大土。今後の大土計画を話す。

Q5 これからの新しい取り組みは?

平:大土では毎月一回、1泊2日の週末ワークキャンプをスタートさせました。
それまでは、2週間の中期間ワークキャンプが殆どだったので学生が多かったのですが、
これにより社会人の方たちも参加できるようになっています。

白:「大土」という名前をもっと沢山の方に知っていただきたいので、
今年は石川県加賀市で行われるイベントにも
”チーム大土三十枚田(おおづちさんじゅうまいだ)”で参加したいと思っています。

大土で採れた野菜やお米を味わってもらえるメニューを現在考案中です。


‐大土で採れた恵みのパワーをもっと多くの人に

Q6 「外からみた加賀市」を一言。

白:加賀市を知ったきっかけは大土を知ったことからでしたが、
知っていくと「温泉もある!」「自然もある!」と魅力がどんどん見つかる場所だと思います!

平:山にも海にもピューッと行くことができて、楽しむに困らない場所だと思います!

石川県加賀市大土町
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