【移住者による創業⑨】石川県加賀市でオープン!硝子工房「ありんくりん」を知っている?

石川県加賀市では支援制度や補助金を利用した創業が沢山あります。
今回は、2017年春にオープンしたばかりのフレッシュな硝子工芸工房に迫りました。

硝子工芸工房 ありんくりん

2017年4月に石川県加賀市の大聖寺エリアでオープン。

なるべく安価で、ただしチープにはならない、普段使いの日々の硝子を提案するお店。

吹きガラスの製作体験なども行い、地域に人が通うような仕掛けも提案中

/大聖寺エリアの紹介記事/

歯止めが効かない人口減少に呑まれ、消滅可能性都市と呼ばれる石川県加賀市。 そんな加賀市を逆に面白いと感じ、移住を検討さ...

オーナー 具志美幸さん

石川県加賀市生まれ。

高校卒業後、自身でお金を貯め福井県の硝子塾に入学。
二年かけて硝子のイロハを学んだ後、2003年に沖縄県へ移住し琉球ガラス工房に入社。
沖縄では9年間にわたり硝子づくりの技術習得に励む

そして2012年、石川県加賀市にUターンし県内の硝子工房に転職。
2017年、自身の夢でもあった独立を果たす。

Q1 お店の場所を決めた理由は?

実家の前に遊ばせている土地があったので、そこにお店を建てました。

コスト削減のために、硝子窯も自分で作りましたし、
工房内の椅子なども殆どすべてDIYしています。

大工さんに作ってもらったのは、建物と工房内のカウンターだけですね。
おかげで硝子窯に関しては、既製品の4分の1程度のコストで済みました。

Q2 石川県や加賀市の支援制度は使いましたか?

石川県加賀市が提案している、まちなか店舗立地支援事業を利用しています。

独立を考えている段階では、こんな支援制度があるというのを全く知らなかったのですが、
友人に勧められて商工会議所に相談しにいった所、この支援制度を教えてもらったんです。

まちなか店舗立地支援事業(加賀市)
石川県加賀市内で商業店舗の新規出店を行う場合、費用の一部を助成。


‐ランプシェードも手掛ける

Q3 広告や宣伝はどんな方法で行いましたか?

SNSに関しては、facebookページ、インスタグラムを開設しています。

また、商工会議所を通じて地方紙にも掲載されました。
新聞の効果は大きくて、遠方からお越しいただくお客様もいらっしゃいますし、
「新聞みました!」と電話も来るようになりましたね。

あとは兄弟に手伝ってもらって、公式サイトも開設しています。

Q6 オープン後、想定外だった事は?

沖縄の琉球ガラス工房に勤めていた時は、複数人で工房をまわしていたので、
独立してみて一人でお店を仕切ることの大変さは改めて痛感しました。

ただお客様と直接顔を合わせてやりとり出来るのは、
嬉しい事でもあるので贅沢な悩みですね。

なにより、自分のお店を持つことはずっとやりたかった事でもあるので、
大変なことや厳しいこともありますが、楽しい気持ちの方が大きいです。


‐作業中の具志さん

Q7 Uターン後、加賀市はどのように変わっていましたか?

創業したのは2017年ですが、加賀市には2012年に戻ってきました。
戻ってきたばかりの時は、地元の雰囲気をみて「寂しくなったな」というのが正直な感想です。

ただ、ここ数年を見てみると、私のようにお店を始める人もポコポコ出てきてますし、
なんどかよい風が吹いてきているんじゃないかな、と思っています。


‐カラフルなグラスたち

Q8 今後の目標を教えてください。

石川県っぽい硝子をつくっていけたらいいな、と思っています。

例えば石川といえば城下町のイメージがあると思うんですが、
それを生かして、少し古典的な和風テイストのものであったり、
伝統工芸品でもある漆や金箔とコラボした作品もチャレンジしてみたいですね!

大きな目標としては、九谷焼や山中漆器が加賀市の工芸品として有名なように、
硝子もひとつの伝統工芸として扱われるような貢献がしていければいいなと思います。

個人的にはおばあちゃんまで硝子を作り続けたいです!


‐金箔を使ったグラス

Q8 これから加賀市で創業を検討している人に一言。

石川県加賀市は静かでのどかなところです。
だからといってすごく不便という事でもないですし、ちょうどよい田舎なんだと思います。

いろんな新しい人が入ってきてくれて、
これからドンドン加賀市が盛り上がってほしいですね…!

硝子工芸工房ありんくりん

電話:090-7085-9627

住所:石川県加賀市大聖寺上福田町ヘ13-2

URL:https://www.arinkurin-g.com/

instagram:https://www.instagram.com/miyuki.gusi/

/移住者による創業シリーズまとめ/