加賀流のウーバーイーツ「イートホーム加賀」、始まってます!

昨年から新型コロナウイルスが流行し、デリバリーやテイクアウトを利用した方も多いのではないのでしょうか?

加賀市内の多くのお店がテイクアウトを始め、加賀ぐらしでも数回情報を発信して参りました。

今回ご紹介するのは、もうすでにご存じの方も多いかもしれませんが、飲食店を支えるために生まれたサービス「イートホーム加賀」についてです!

インタビューに応じてくださったのは、代表の辻覚さん。
サービスを始めた経緯や活動の想いを語っていただきました。

イートホーム加賀

2020年6月よりサービスをスタートした加賀市専用デリバリー・テイクアウト注文サイト。

利用できる店舗は20店舗以上。利用方法はホームページから注文し、デリバリーかテイクアウトを選ぶことができます!

テイクアウトの場合は指定時間にお店に行き、受け取りと代金のお支払いを。
そしてデリバリーの場合は、配達時に受け取りと代金のお支払いをする流れになっています。

デリバリーの場合1店舗につき2000円以上の注文となりますのでご注意ください。
(2000円未満の場合でも差額分を支払えば配達可能です。)

代表・辻 覚(つじ さとる)さん

石川県加賀市出身。大学進学を機に加賀を離れ10年ほど東京に住んだ後、地元にUターン。
家業の建設業を営む傍ら、加賀商工会議所青年部にも所属。
地域の飲食店を応援したいという想いで、イートホーム加賀の立ち上げ、運営を行う。

ーイートホーム加賀の立ち上げに至った理由とは?

今は建設業をしていますが、東京にいた頃は飲食店で働いていたんです。
加賀に戻ってきて飲食の仕事とは離れていたんですが、飲食店を営んでいる知り合いもとても多いです。その中には、偶然にも東京で同じ店舗で働いていた仲間がいて、いま加賀で素敵なお店をやっているんですが、彼とは本当に不思議なご縁を感じます。

そんな中、コロナの影響がジワジワと広まってきた時、彼のお店にたまたま訪れて「しんどいな…」という話を二人でしました。そこでウーバーイーツのようなサービスが加賀でもあれば良いのに…と考えるようになりました。

ただデリバリーサービスは儲からないだろうなぁ〜ということは何となくわかっていました。そこで、周りの仲間に色んな情報や知識をいただき、また立ち上げについては行政の支援をいただきながら、スタートさせることを決意しました。

ー イートホーム加賀への想いを聞かせてください

加賀に帰ってきてからは、飲食店でのサービスをする事はありませんでした。
もちろん本業があるので当たり前なのですが、たまに外食に出た時など「バイトしてみよっかな…」と思うこともあって。

ただやっぱりサービスする側には携わらないようにしようと決めていました。
飲食事業が自分にとって楽しいことは東京の頃の経験で十分わかっていたので、楽しすぎてそっちばっかに気持ちが入ってしまうと本業に支障が出そうな気がして…。

ただ今回の見通しの立たない危機的状況と、飲食店をやっている知り合いがしんどい思いをしているのを目の当たりにし、形は違いますがイートホーム加賀を通して飲食店を応援したいという気持ちが大きくなったんです。

今もその気持ちは変わりませんし、使命をもって日々取り組んでいます。

画像に含まれている可能性があるもの:食べ物、室内、、「Eat Home KAGA イートホーム加賀で 加賀市内の 出来立てお料理を デリバリー ご注文はこちらから→」というテキスト

ー どんなメンバーでやってらっしゃるんですか?

全部で4人のメンバーでやっています。デリバリー担当が私含め3人で、サイトの運営など事務担当が1人です。

僕は本当にすごく恵まれていて、「あれがしたい」とか「これが欲しい」と思った時、思いがけないところから「あれ」や「これ」を持っている人が突如として現れてくれるんです。僕自身はなんにもできないんですけど、いろんな人がそれぞれの得意な面で力になってくれて成り立っていくんです。

イートホーム加賀のサイト運営をしてくれている仲間はたまたまバーで出会ったんです(笑)

一人で飲みながら事業のことを考えていて、こういうのを使うのは若い人だろうなぁ〜と思い、丁度そこにいた若い男女に投げかけてみたんです。そしたら、その中に「こうしたら良いと思う!」とかぐいぐい意見をくれる子がいたんですよね。

彼女は以前情報システムをしていたと聞き、また丁度その時無職だったのもあり「手伝ってくれ!」と懇願し、今はサイト運営などを担ってくれています。

出会ってまだ1年も経ってませんが、彼女がいないとまわっていかないくらい助かってます。本当にいいめぐり合わせだったと思ってます。


イートホーム加賀のSNSでは日々飲食店の情報が更新されています!

あとデリバリー担当の2人。この事業を考えている最中、どこから噂を聞きつけたのか、もともと知り合いだった2人から「どんなコトするんや?」と電話がきたのです。

この2人もそれぞれが自分の仕事を持ちながらも、今では僕以上にイートホーム加賀に想いを込めてくれています。また現在は仲間が少しずつ増えてきて、イートホーム加賀の活動に協力してくれています。

ー 巡り合わせで生まれたプロジェクトだったんですね

正直言ってビジネスとしてはまだ成立していないこの事業を今でも続けていられているのは、一緒に汗を流してくれているのがこの3人がいてくれたからだし、今ではたくさんの飲食店や、イートホーム加賀を支えてくれる仲間がいてくれるからだと思います。

綺麗ごとにしか聞こえないかもしれないけれど、ビジネスとして利益を求める事はとても大事だけれど、それと同じくらい、地域経済や加賀市のために使命感を持って貢献することもすごく大事だと思っています。これをバランスよくやっていきたい。

そこをイートホーム加賀の仲間とは共有できているのかなと思っています。

金は天下の回りモノっていうし、かけた時間やお金はどっかしらで巡り巡って返ってくると心の中で淡く期待はしています(笑)

ー今後コロナウイルスが収束してきた場合このサービスはどうなっていくのですか?

いつも通りお客様が何も気にせず、お店に賑わいが戻り、デリバリーやテイクアウトが必要とされない時がまた来るのであれば、自然となくなっていくと思います。

心のどこかでは、そうなる事を望んでいます。

また掲載協力を頂いてる店舗とは常にフラットな付き合いを大切にしています。
はじめは各店舗様に対して配送手数料をなしでしていた時があって、そこから一定期間を経て20%の引き上げをしたんです。

その時に抜けたお店ももちろんあって、そこには昔から知り合いのお店もありましたけど、そこは各店舗の判断に任せ、引き留めることもしなかったんです。

お店の負担には絶対になりたくない、お店の利益とお客様が喜んでもらえる形でやっていきたいというのがこちらの想いですから。

やっぱり飲食店としては、お客様にお店で食べて飲んでもらうのが一番で、私もそう思っています。

イートホーム加賀としては、各店舗のお客様が離れないよう繋いだり、その飲食店に再び足を運んでもらったり、または飲食店にとって少しでも利益になり経営を続けられるようなサービスになれば本望なんです。

ただ、この事業を進める中でできた仲間、繋がり、ノウハウは今後も活かしていけたらなと思っています!

今後、イートホーム加賀が発展していき、お料理を始めとする買い物代行サービスであったり、高齢化社会に適したサービスなどに進化させたりと、いろいろと妄想を膨らませています!

ー 以前はイベントも開催していたそうですね!

そうなんです。

本当は加賀市内各地で【イートホーム加賀 キャラバン】を4回予定していたんですけどコロナウイルスの影響で8月の山中温泉での開催だけとなりました。


8月に開催されたキャラバンのチラシ

これからも情勢を見ながら加盟店やイートホーム加賀のPRの場を精力的に作っていこうとしています。

今後もイベントを企画しています! 告知情報などはFacebook/instagramでチェックしてみてください。

僕らは『おしゃれな事』はあんまり得意じゃないので、『ダサい事』を堂々と楽しめるイベントを目指していこうと考えています。

ぜひSNSをフォローいただければ嬉しいです!